デジタルトランスフォーメーション研究所

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メタバースにおけるブロックチェーン証明の手段 NFTとVC

こんにちは、コーギーと申します。

以前は紙の証明書発行システムを導入するSEとして活動しておりましたが、そこから

なぜ「紙」で無いといけないのか?

と疑問に持ち、ブロックチェーンに興味が出てあるハッカソンで知り合った仲間のブロックチェーンに関する会社立ち上げに協力し、それ以来ブロックチェーンに関する情報の収集と発信を行っております。

今回、機会をいただきDXにも関連していくであろうブロックチェーンとはどういったものなのか?

今後、どんな事が起きていくのかなどを中心に、話ができればと考えております。

かたひじ張らずに、気軽に読んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

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初回として、どのようなテーマを取り上げようかと考えたのですが、最近、社名をMeta変えたことでもニュースになりましたFacebookについて、少し疑問思う事についてお話させていただければと思います。

最近メタバースと合わせてNFTが大きな脚光を浴びています。

NFT(Non-Fungible Token)非代替性トークンとは、ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ単位です。NFTは、画像・動画・音声、およびその他の種類のデジタルファイルなど、容易に複製可能なアイテムを一意なアイテムとして関連づけることができ、ブロックチェーン技術を使用して、そのNFTの所有権(オーナー)の公的な証明を提供することができます。

実際にNFTを使ってデジタル写真を発売したアイドルや、有名な作曲家がNFTマーケットに曲を提供していたりしていますね。

GMOインターネット画面

メタバース上でもデジタル画像や音楽、アバターで着る服や靴なども売られるようになるでしょう、土地もそうですね、これらはNFTでその所有者(オーナー)が保証されますのでビジネスとして成り立つのが想像できます。

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では、この場合はどうでしょうか?

  • 医者としてメタバース上に表れた人が「あなたの健康相談」というサービスを始めました。

  • 弁護士としてメタバース上に合わられた人が「なんでも法律相談」というサービスを始めました。

いずれもいつでも相談できるのであれば、ありがたいものですが、この場合の「医者」「弁護士」という資格はNFTで証明できるでしょうか?

NFTはオーナーの変更が可能ですから、そのままでは難しいでしょう、もちろんブロックチェーンの分散台帳上には履歴が残るので、元のオーナーを調べる事は誰でも可能とはなりますが、本来は発行者がその資格保持者に対して振り出したものが移動してしまう事を許してはいけません。

これらを解決する手段として、Verifiable Credentials というものがあります。

本人認証として身近に感じているものとして、グーグルやFacebookのアカウントでログインする際に、サイトで管理しているアカウント情報を渡すかどうか聞いてきますが、そこで本人の情報を渡すかの許可を利用者に確認している訳ですが、この場合だと情報を保持しているのは、グーグルでありFacebookになります。

Verifiable Credentials の場合は、自分の個人情報の開示管理を自身でコントロールできることにあります。

詳しい情報はこちらをご覧ください。

https://lastrust.io/2020/05/25/whatisverifiable-credentials/

※現在LasTrust社のクラウドサーツサービスは、株式会社サイバーリンクス社に移管されています。

こちらはNFTとVCの特徴を比較したものです。

参照元:https://academy.affinidi.com/non-fungible-tokens-nfts-vs-verifiable-credentials-vcs-cd0ebb13f1fb

この図からですと、Tranferrableの部分がYesかNoかという点が、大きな意味を持ちますね。

また、取引を不可とするNFTも開発されているようです。

このようにデータに価値が付く世界が、これからのweb3.0の世界です。

これまでのインターネットをweb2.0人によっては「情報のインターネット」これからのインターネットをweb3.0人によっては「価値のインターネット」という表現がされています。

価値を付けられるようになったとしても、その所有者が
「自由に取引して良いもの」と、「勝手に移せないもの」
というものがあります。

ブロックチェーン技術はベースとして使われるにしても、このような部分をどのような技術で実現させていくのか?

そんな点も興味を持ちながら、これからのweb3.0世界の動向をみていくと、新しいビジネスの芽があるかもしれません。

コーギー