ビフォアデジタルの常識
アフターデジタル(日経BP社、藤井保文、尾原和啓著)は、私たちに様々な気付きを与えてくれました。将来アフターデジタルしか知らない世代が主流になった時のために、愛すべきビフォアデジタルの常識を書き出しました。必ずしも、ビフォアデジタルの特長ではなく、ベンチャー企業と対比した大企業の特長を指している場合もあるように思いますが、ご容赦いただければと存じます。
「そういえばそんな頃があった」、「うちの会社それまだやってる」などと自社のアナログ指数を確認するためにご利用ください。これもあるよという情報があれば、コメント欄に記入ください。今後、アナログ判定サービスの設問などに追加させていただく場合があります。
ビフォアデジタルの常識
(ガバナンス・ルール)
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朝礼(朝の挨拶)があり参加することが非常に重要
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クラウドと名がつくものは全面的に利用禁止
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社内からアクセスできないサイトが沢山ある
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外部への送信メールを上司が事前チェックする
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「会議で必ず発言する」など行動指針まで規定
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「SNSへの書き込み禁止」など個人の行動も制限
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機能が大幅に制限されたスマホ(携帯)を支給
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しかし休日は緊急時以外連絡してはいけない
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仕事やPCは自宅に持ち帰ってはいけない
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しかしそれ以前は持ち帰ってやるべきとされていた
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現場の下に行くほど情報が開示されない仕組みにより、中間管理職の威厳を維持している
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毎日日報を書かないといけない
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日報は自由記述が主
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でも、実は日報はあまり読まれていない
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日報を書くだけのために遅い時間にオフィスに戻る
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領収書は手書きでないと無効
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外出先と戻り時間をホワイトボードに書く
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ホワイトボードを書き換えるために外から電話を入れ、オフィスにいる人が書き換える
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「20時戻り」は、上司帰宅後に「直帰」に変更されることが多い
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副業をすると罰せられる
(良い評価を受けるための常識)
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ほんの少しでもいいので上司より早く出勤する
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10時アポでも一度オフィスに立ち寄ることが重要
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残業している姿も上司に見せる
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上司が帰宅するまでは帰宅しない
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上司が帰宅したらすぐ帰宅する
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でも忘れ物をとりに戻ってきた上司と鉢合せすると気まずいので一呼吸置いてから帰る
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朝からの出張の前に一度早朝出勤する
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でも、本当は忘れものをとりに寄っただけ
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有給を消化していないことを自慢
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業務後の上司との飲みニュケーションは最優先
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飲みニュケーションに参加するために翌日顧客に提出する資料のクオリティを犠牲にすることもある
(社会の常識だと思っていること)
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スーツとネクタイは信用の証
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資本金が少ない会社は信用できない
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固定電話番号のない会社も信用できない
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重要なFAXを送る前と送った後に電話で確認する
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メールの体裁やToに入れる順番は重要
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会議資料は、すべて人数分印刷して配布
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印鑑をきれいに押す能力は重要
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それも少し左に傾けて押す