テレワークで長時間集中するためのコツ

長時間続くテレワークで集中を妨げる要因

 コロナ禍で対面の仕事が減り、自宅やコワーキングスペースなどでテレワークをする人が増えています。テレワークは、クリエイティブな仕事をするにはむいており、集中して作業したら、何かがすごく進んだという経験おありではないでしょうか。その一方、テレワークを妨げる要因も多く感じられることがおありではないでしょうか。

 私にとっては、この1年間、テレワークの集中力を奪う原因を多く感じ、それらの課題を向き合いました。みなさんと私では状況もことなりますが、私なりに編み出した解決方法を紹介いたします。

この1年間に経験したテレワークの集中力を奪う4つの原因

  • 他のことに気を取られる

  • 片首のコリが強すぎて長時間作業できず

  • 腰痛が発生

  • 目に異常が生じる

以上それぞれについてご紹介いたします。

他のことに気を取られる

 テレワークでは、同僚も上司もいない環境で仕事をするので、自分のペースで仕事ができる反面、簡単に他のことに気を取られたりして集中力を失いかねません。これらの「気を取られる他のこと」は大きく分けて、「スマホ」「PC」「他人」の3種類の発生源があります。

 「スマホ」の問題は多種多様なアラートです。仕事に集中していても、待ち受け画面にアラートが表示されると、つい気になってしまい、アプリ等を開いてみたり、さらについでに他のものを見始めたりしてしまいます。

 対策としては、集中したい時は、スマホの画面を裏返しに置くようにします。qii充電をしているので、本来表面をこちらに向けて充電しなければならないのですが、その時は充電を我慢すると、充電ケーブルで対応するようにしています。場合によっては、電話やSMSの呼び出し音やバイブレーションもオフにすることも必要でしょう。なあんだそれだけと思われるかもしれませんが、集中にはもっとも有効です。

スマホは裏返しにおくこと

スマホは裏返しにおくこと

「PC」の問題はブラウザや常駐アプリなどから様々な警告が出ることです。それによって、スマホ同様に注意を惹かれてしまいます。

 対策としては、業務上の重要度にもよりますが、Messenger、Line、Slack、Teamsなどの通知を発生させるアプリをタスクトレイからはずす、ないしはWIndowsの設定機能からシステム>通知と操作で通知をオフにする方法があります。

 私は講演やプレゼン録画をすることも多いので、これらの通知機能はほぼいつもオフにしています。ただ、Windows自体の通知機能は、バッテリー切れやディスクがいっぱいなどの重要なメッセージを出すためのものなので、受け取るようにしています。

「他人」の問題はコワーキングスペースやカフェなど公共性の高い場所で業務を行うときおよび家庭で仕事をする場合に生じます。公共性の高い場所については、場所によって雰囲気も異なりますので、一概には言えませんが、他の方も集中している図書館、コワーキングスペースなどであれば問題になることはあまりありません。むしろ、家族のいる家などでは子供の動きや生活音、宅急便の配達などがあり、業務に集中できない場合が多いと思います。家庭環境でのテレワークは様々な事情があり、やむをえない場合もあるとは思いますが、長期化するテレワーク時代に挑むには、何かしらの仕事しやすいスペースを確保することは重要かと思います。

肩首のコリが強すぎて長時間作業できず

 コロナ禍前には、これほどまでに長時間座ってPCで作業をすることは、なかったのではないでしょうか。対面の会話もプレゼンもすべてPCの前で行いますし、移動時間もないわけですから、トイレと食事に行く時間以外はすべてPC経由という方も多いのではないでしょうか。

 ここで私に襲い掛かった問題が肩と首のコリです。特にプレゼンファイルを作るときは、キーボード以上にマウスを多用します。マウスは正確なところでクリックすることを要求するのでつい右腕をがちがちに固定して、懸命に指先や手首を使って作業をします。肘から上はほぼ動かさず、むしろ確実に固定しておくことが要求されます。この姿勢を長時間続けることで、私の肩首がバリバリになってしまい、その日の作業が継続困難になることもよくありました。

 私の場合、これには有効な対策がありました。これについては、奥行きの深い机で作業するときと奥行きの浅い机で作業するときに、肩首のコリ方が全然違うことから気づきました。

肘が机に乗っていないと激しい肩こりに襲われる

肘が机に乗っていないと激しい肩こりに襲われる

 机の奥行きが浅いと、図のように肘が机から落ちてしまい、この状態では長時間自身の肱や腕を肩からぶら下げることになり、これが肩首のコリの原因になっていたのです。

肘まで机の上においておくことが重要

肘まで机の上においておくことが重要

 こちらの図のように机の奥行きをしっかり使える場合は、肘が机の上にのっており、長時間作業をしても肩首が凝らないのです。この差はとても大きいので、テレワーク場所を決める際は大いに考慮する必要があると思います。

 それ以外の対策としては、やはり定期的な体操や時間の余裕のあるときはマッサージ屋に行くのも有効だと思います。(オフィス勤務では想像もできなかったことですが、その程度の時間のコントロールは工夫次第でできるはずです)

腰痛が発生

 座る時間に加えて運転時間が長かった冬期に私はぎっくり腰になってしまいました。一時は立ち上がることも困難で、集中どころではありませんでした。これについては、作業用の椅子が大変柔らかい物であったことが原因の1つだと考えています。あまりリクライニングしない硬いものに取り換えることによって、数日後には落ち着き始めました。自宅テレワークなどで椅子を自ら選べる方は、椅子にはお金をかけるべきだと思います。また、整骨院の先生におしえていただいたストレッチを時折実施するようにしております。

目に異常が生じる

 一日中モニターを見て資料を作っていた日のことです。突然視界にまばゆい光のようなものを感じたり、視界がぐにゃっと曲がってSFの四次元空間に入り込んだような感覚になりました。視界がまがると、まっすぐ立つことも座ることもできません。しばらく休憩してから、眼科に行ったところ、幸い重症ではなく、目を酷使しないように注意されただけに終わりましたが、自分でも驚きました。

 目は大事にしなければならないので、定期的に遠くが見れる環境も必要です。ワーケーションの時は外の雪を見たり自然を見たりしておりました。カフェのような外が見えないようなところだと、多少他の顧客に視線を移すのもよいでしょう。他人に気を取られてはいけませんが、他にも頑張って仕事や勉強をされている方をちらちら見る程度であれば、大きな問題もありませんし、他人の努力する姿をみて自身が気持ちを高める要因にもなりえます。

 以上私が感じたテレワークの集中のコツをご紹介しました。皆様も何か発見したコツなどあれば、是非ご紹介ください。そして、コロナ禍だから生産性が低くなったという言い訳をいつまでも言わず、新しい生活様式に適応していくようともに頑張りましょう。

(荒瀬光宏)

DX実践道場https://dojo.dxlab.jp/

DX経験者や専門家の実践知を集積するオンラインスクール

DX LAB通信https://www.dxlab.jp/press

最新の実践的DX情報の発信しているブログ

ニュースレターhttps://www.dxlab.jp/newsletter

DXに関わる人なら押さえておくべき情報や弊社に関するお知らせを発信しているニュースレター

Previous
Previous

岸田新総裁のデジタル戦略に期待!

Next
Next

「DXラボニュースレター」の配信を開始します