2023年、日本のDXの行方
2023年あけましておめでとうございます
2023年になりました。あけましておめでとうございます。北陸、北日本には大雪が続き、エルニーニョ現象の影響を肌で感じております。私は都会を離れ、北国に来たものの、腰痛など、健康を害して、寝正月を続けておりました。ただ、寝ているのも癪ですので、PodcastやSpotifyなどの音声メディアで様々な情報収集をさせていただきました。
日本におけるDXの認知度
デジタルトランスフォーメーションの検索数は、2021年1月をピークに徐々に減ってきている印象です。ただし、DXを冠したタイトルのメルマガやセミナーは増える一方の印象があります。おそらく、新規に検索するほどの勃興期は終わり、一定の普及をしたキーワードになったということだと思います。とはいっても、日本はまだまだDXに成功した事例が少なく、競争力を高めるためには、この成功事例を増やすことが重要だと思います。そのためには、「あれは無理」「これはやっちゃいけない」などといった多くの日本人の既成概念を見直すことも重要です。是非、日本人1人1人が身の回りでどんな取り組みができるかをしっかり考え、活動する1年にしていければと思います。
日本の競争力、デジタル競争力について
日本の競争力および生産性が先進国の中でダントツで最下位であることは、書籍や様々なセミナーなどでお話しさせていただいていますが、特にデジタル競争力(IMD調査)が、2022年もランクダウンし、調査対象64カ国中29位になったことは大きな懸念点です。
サブカテゴリーの内容を見ると、「国民のデジタルスキルの低さ」「レギュレーションの対応」「企業の俊敏性」の3つが圧倒的に低位となっており、この3つがDXを阻害する主要因ともなっています。日本は、昭和時代の高度経済成長に成功し、デジタルで競争の原理が変わっているにも関わらず、スキルも法規制の環境も、企業のリーダーシップも、あたらしい時代に適応できていないと言えます。そして、その主要因としては、世界一の少子高齢化社会であることが挙げられます。企業経営者の平均年齢も世界トップであり、デジタルに弱い傾向にあります。
今年は去年に引き続き、デジタルを活用したビジネスモデル、組織運営、戦略に長けた経営者のリスキリングに力を入れていきたいと考えております。また、多くの方がリスキリングするためのコンテンツの充実を図っていきたいと思います。
書籍出版の反響
昨年は、様々な先駆者や研究者の皆様の知見や私自身が多くの組織を支援しながら獲得した知見を体系化し、書籍を出版させていただきました。これまでデジタルメディアを中心に啓蒙をしてまいりましたが、アナログメディアで啓蒙しなければ、アナログネイティブな方にはメッセージが届けられないという気持ちもあり、出版させていただきました。
お陰様で非常に多くの反響をいただき、年内に計4刷までを出版させていただくことができました。取り上げていただいたメディアの代表例を以下に紹介させていただきます。
なぜDXが進まない?日本企業がかかえる現実と成功への道筋と題して、同じグロービス経営大学院の先輩で「日本流DX」を出版された各務茂雄さんと一緒にセミナーに登壇させていただきます。一般の方も参加可能なイベントです。(2023年1月11日開催)
改革志向のおっさんブログで本書のエッセンス「DXに必要な経営資源」をご紹介
2023年1月4日、改革志向のおっさんブログ にて、1冊目に読みたいDXの教科書のエッセンスの1つであるDXにおける経営資源について解説いただきました。
2023年1月1日、中小企業診断士合格を目指す皆様のためのサイト「診断士で200%ミライスタイル」において元旦の書籍紹介において、「1冊目に読みたいDXの教科書」を試験合格を目指す皆様に欠かせない学びのある一冊として、ブログと動画でご紹介頂きました。
DX時代にこそ求められる「人の役割」とDX人材に不可欠な3つのスキル
2022年12月28日、書評のまとめ読みに便利なブックバンのサイトにて、DX時代にこそ求められる「人の役割」とDX人材に不可欠な3つのスキルとして、1冊目に読みたいDXの教科書のエッセンスをご紹介いただきました。
データの時間「【書評】1冊目に読みたいDXの教科書 AI/データドリブン/DAOなど各論に入る前に読みたい!」
12月19日、データサイエンスやデータを活用する文化を組織に定着させ、本質的な企業価値向上を目指すための情報を発信されている「データのじかん」に「1冊目に読みたいDXの教科書」の書評を掲載いただきました。
12月12日、FMヨコハマの人気番組「Lovely Day」に生出演させていただき、DXについて語らせていただきました。一般リスナー向けとのことで、駐車場のデジタル化なども踏まえ、限られた時間ではありましたが、平易にご説明させていただきました。
ビジネス+IT 世界初のDX提唱者ストルターマン教授に聞く、いま「DXが危機的状況にある」根本原因
12月7日、DX提唱者であり、弊社エグゼクティブアドバイザーであるエリック・ストルターマン教授は、先月「1冊目に読みたいDXの教科書」を上梓した弊社代表の荒瀬とのインタビュー対談で、「DXの第一歩は、自らのコアバリューを知ること」と話すコンテンツ記事が公開されました。
11月20日に開催されました平本式主催の「DXシンポジウム」において、平本あきお様と弊社代表の荒瀬光宏が対談させていただいた動画が公開されました。
11月23日、NIKKEI STYLEのNIKKEIリスキリングに、前田真織様による「1冊目に読みたいDXの教科書」の素晴らしい書評を掲載ただきました。本書の内容を熟読してまとめていただいている素晴らしい書評です。ご指摘の通り、リスキリングのための本です。ぜひ多くの方、多くの組織に活用いただければと存じます。
書評家である印南敦史様から、今朝素晴らしい書評をあげていただいています。このようなコンテンツを通じて、たくさんの方に書籍を読んでいただき、日本の競争力を高める原動力に貢献できれば幸いです。
2023年の抱負
上記書籍は、あくまでも、DXに取り組む皆様が学ぶことを体系化した入り口にしかすぎません。これから先は、個々の業界や立場ごとに実施することが異なってきます。これらについては、読者の皆様と継続的なコミュニケーションを図る場として、「DX実践コミュニティ」「DX実践道場」などを活用し、また、SNSなどでの読者の皆様のつぶやきなども拝見しながら、皆様とコミュニケーションを続けつつ、日本のDXを成功させるための要諦を蓄積していきたいと思います。また、より多くの経営者がDXのためのリスキリングに取り組んでいただけるよう、そして、多くの組織が適切なDXに取り組んでいただけるよう様々な仕組み作りを進めて参ります。引き続きご支援いただければ幸いです。
出版に関して
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