中国のDXは進んでいるのか

中国:万里の長城

近年、中国のデジタル社会の進化はすさまじく、日本を超えたという評価が一般的となり、報道などで注目を浴びることも多くなりました。一方で、米中摩擦が表面化して2年以上がたち、新型コロナで中国の情報が入りにくくなったことで、最近は中国のDXが停滞しているのか、進んでいるのか、分かりにくい状態となっております。このようなときに参考になるのは、中国共産党が全人代(国家最高会議)で発表する方針です。中国は、共産党独裁国家のため、共産党の方針に国の方向性が明確に現れます。さて、去年の全人代の方針はどのようなものだったかと振り返ってみたいと思います。

大きなスローガンとしては、「イノベーション駆動型発展」を打ち出しました。具体的には、下記に言及しております。

  • 科学技術の「自立自強」

  • 基礎研究10か年行動計画の策定

  • 社会全体の研究開発費を年平均7%以上増加させる

  • 在来産業の改造・高度化を図り、戦略的新興産業を発展・成長させる

  • デジタル化の発展を加速し、デジタル社会構築のペースを上げ、デジタル政府建設の水準を高め、良好なデジタル環境を作り出し、「デジタル中国」を築く

これらを見ても、科学技術発展とデジタル技術の普及を重視していることが分かります。

特に研究開発費を年平均7%以上増加させるというのは、GDPの増加率を超えて増やすという意味合いを持っているので、国の資源を研究開発に傾斜させるという意味合いを持っています。コロナ対策でデジタル技術を全面活用したことも広く報道されましたが、今後も中国の技術の発達、DXの進化は進みそうですね。

(ちべ)

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