DX入門ガイド|「DXとは?」から基礎知識、進め方まで学ぶ6記事

DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の第一歩は、基礎を正しく理解することです。「DXに入門したいが、何から学べばいいか分からない」という方も多いでしょう。

DXとは、単なるIT化ではなく、「デジタル技術でビジネスモデルや組織を変革し、新たな価値を生み出すこと」です。変化の激しい現代市場で企業が競争力を維持するために不可欠な取り組みであり、だからこそ経済産業省もガイドラインで推進を呼びかけています。

DXの進め方の基本は、まず「デジタルとは何か」を理解し、次に「DXの定義や国の指針」を学び、最終的に「自社の経営戦略にどう活かすか」を考えることです。

本ガイドは、DX入門者が押さえるべき基礎知識を、当研究所の人気6記事を使って効率よく学べるよう構成しました。まずは本記事で全体像を掴み、関心に応じて各記事で学びを深めてください。

DX入門者が学ぶべき3つのステップ

DXの基礎知識は、以下の3ステップで学ぶと効率的です。まずは「デジタルの基礎」を固め、次に「DXの定義と本質」、最後に「国が示す指針」へと進むことで、DXの全体像が体系的に理解できます。

ステップ1:DXの前提「デジタルとは何か」を理解する

DXを学ぶ最初のステップは、その前提となる「デジタル」の概念を正しく理解することです。IT化との違いやデータ活用のメリットを押さえましょう。

デジタルとは?意味をわかりやすく

DXの前提は「デジタル化されていること」。本記事では、デジタルとは何かをやさしく定義。アナログとの違いと身近な例を押さえ、デジタル化の種類・IT化との違い、データ活用の国際原則FAIR(4原則)とメリットまで解説します。 → デジタルとは何か?意味をわかりやすく|アナログとの違い・身近な例・メリット・企業での活用

デジタルとは?簡単に|アナログとの違い・身近な例・メリット

ステップ2:DXの「定義」と「本質」を学ぶ

次に、DXの「定義」そのものを学びます。「IT導入」との違いや、「トランスフォーメーション=変革」という本質を理解することが重要です。また、2004年に概念が提唱されてから現在に至るまでの歴史的な変遷を知ることで、DXの「根っこ」が理解できます。

DXの本質を理解する

「DX=IT導入」では終わりません。本記事では「トランスフォーメーション=変革」に焦点を当て、顧客価値・ビジネスモデル変革の視点でDXを再定義。誤解されがちなDXの範囲をクリアにします。 → デジタルトランスフォーメーションとは?―DXの意味とその本質

デジタルトランスフォーメーションとは?―DXの意味とその本質

DXの定義の歴史を知る

DX概念は2004年の提唱に始まり、幾度もアップデートされてきました。この記事では原典レビューともに、2025年版の最新定義までを体系的に整理。DXの「根っこ」を理解したい方の入門に最適です。 → DXの定義を体系整理―提唱者エリック・ストルターマンから最新定義まで

DXの定義とは?提唱者「エリック ストルターマン」の原典から経産省の定義まで徹底比較

ステップ3:国(経済産業省)の「指針」を把握する

最後に、DXを制度面から推進する経済産業省のガイドラインやレポートを学びます。国が示すDXの定義や推進施策、経営者に求められるガバナンス(統治)を理解することは、実務でDXを進めるうえでの羅針盤となります。

経産省 DX推進ガイドライン Ver.1.0 を読み解く

DXを制度面から推進するうえで外せないのが経済産業省のDX推進ガイドライン。本記事はPDF原典を引用しながら構成・キーメッセージを解説し、企業実務で押さえるべきチェックポイントを整理しています。 → 経済産業省 DX推進ガイドライン Ver.1.0 の構成と定義(原典PDFあり)

経済産業省 DX推進ガイドライン Ver.1.0 の構成と定義(原典PDFあり)

経産省のDX定義を実務担当者目線で徹底解説

DX推進ガイドラインの「定義」セクションを現場に落とし込むにはどうすればいいか? この記事ではIT部門・事業部門それぞれの課題とアクションを事例付きで紹介し、実務運用レベルに翻訳しています。 → 経済産業省のDX定義を徹底解説

経済産業省のデジタルトランスフォーメーション定義を徹底解説

デジタルガバナンス・コード2.0の要点

DX経営を社会・投資家とつなぐ枠組みがデジタルガバナンス・コードです。本記事では2.0の構成と重要ポイントを概観し、実務での活用視点(経営・情報開示・指標)を整理します。 → デジタルガバナンス・コード2.0とは?――要点整理と図解

デジタルガバナンス・コード2.0とは?――要点整理と図解

まとめ

本ガイドでは、DX入門者が学ぶべき基礎知識として、「DXとは何か」「なぜ必要なのか」「どう学ぶか」を3つのステップ(①デジタルの基礎 → ②DXの定義と本質 → ③国の指針)に分けて解説し、関連する6つの詳細記事を紹介しました。

この6記事でDXの全体像を掴んだら、次のステップとして「DX戦略の立て方」を具体的に学んでみましょう。DXを実践に移すには、戦略を考えるための「型(フレームワーク)」を知ることが不可欠です。以下のガイド記事で、DX戦略立案に役立つ主要なフレームワークを体系的にまとめています。

DXフレームワーク解説ガイド【2025年版】

また、DX推進の具体的な進め方や、社内人材の育成にお悩みの場合、デジタルトランスフォーメーション研究所では実践的なDX研修プログラムも提供しています。お気軽にご相談ください。

荒瀬光宏

株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所
代表取締役/DXエバンジェリスト
DX推進・企業変革の専門家。豊富な現場経験と実践知をもとにコンサルティング、企業研修、講演活動を行う。
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