「DX基礎研修」は、テクノロジーとビジネス変革の関係を体系的に学び、組織全体に「DXの共通言語」をつくるための入門プログラムです。全社員向けの講演形式と、対話を取り入れたワークショップ形式から、目的や参加人数に応じて選択できます。

単なるIT用語の習得にとどまらず、新たな競争原理や変革のプロセスを「自分事」として捉え直すことで、DX推進に必要な基礎理解とマインドセットを育みます。これから全社的なデジタルトランスフォーメーションを本格展開する企業の土台づくりに加え、次世代リーダーやマネジメント層が実践型研修へ進む前の「前提知識の統一」にも適しています。

「DX基礎研修」の目的・ゴール

DX基礎研修の主な目的は、共通言語となるDXの基礎知識を社内に浸透させ、変革に向けた土台をつくることです。経済産業省・IPAが策定した「DXリテラシー標準」も参照しながら、DXの背景、データ・技術、活用方法、変革に必要なマインドセットを体系的に学びます。

  • 単なるITツールの導入ではなく、「データを利活用できる状態(D)」を基盤として「ビジネスを変革(X)」するという、DXの構造を理解する
  • 第四次産業革命やAIの進化による競争環境の変化を認識し、自社の危機感と結びつける
  • 業務改善からビジネスモデル変革まで、DXの分類と変革プロセスを体系的に把握する
  • 全社共通の「DXリテラシー」を底上げし、変革に向けて自ら行動するマインドを醸成する

対象者

  • 全社員・一般スタッフ:DX浸透の土台として、社員の共通言語を揃えるため
  • 経営層・役員:DXを本格的に進めるうえで、前提を合わせ、あるべき姿の提示や適切な指示を出せるようになるため
  • DX推進部門・プロジェクトメンバー:変革を牽引するリーダーとして、行動変容のステップや全体像を体系的に学ぶため
  • 事業部門のDX担当者:現場でデジタル施策を検討・推進するための基礎知識を身につけるため

研修の4つの特徴

  1. DXの本質を体系的に理解:デジタル化とDXの違いから、競争環境の変化、変革プロセスまでを一貫して学びます。
  2. 国内外の事例を用いた実践的な解説:抽象的な概念だけでなく、実際の企業事例を通じてDXを具体的に理解します。
  3. 対話を通じた共通言語づくり:ワークショップ形式では、個人ワークとグループ対話を通じて、DXと自社との関係を考えます。
  4. 目的に応じて開催形式を選択:大人数向けの講演形式と、対話を重視したワークショップ形式に対応します。

補助教材『1冊目に読みたいDXの教科書』


1冊目に読みたい DXの教科書(なるほど図解)
1冊目に読みたいDXの教科書

講師の荒瀬光宏が執筆した、DX基礎研修の理解を深めるための補助教材です。

著者公式『1冊目に読みたい DXの教科書(なるほど図解)』紹介ページ

研修プログラム内容

以下は、標準的なカリキュラムです。講演形式とワークショップ形式では、扱う内容やワークの構成が異なります。各企業の課題や業界特性、受講者の役職・知識レベルに合わせて内容をカスタマイズします。

カテゴリ 内容
DXとは
  • 「D」デジタルとは何か
  • 「X」トランスフォーメーションとは何か
  • デジタル化とDXの違い
  • デジタル進化の3段階
  • DXのゴール
第四次産業革命
  • 日本の競争力低下
  • 第四次産業革命
  • リアルとデジタルの融合
  • プラットフォーム
  • ディスラプション
変革プロセス
  • 変革のステップ:部分最適から全体最適へ
  • 行動変容の8ステップ
DXの分類
  • 業務DX
  • サプライチェーンDX
  • 経営・事業のDX
AIの理解
  • AIとは
  • 生成AI活用の3段階
  • AI時代のリテラシー
DXビジョン
  • DXビジョンが重要な理由
  • 誰がDXビジョンを策定するか
  • DX推進プロセス
DX戦略策定方法
  • DX戦略策定ステップ
  • 現状分析
  • DX戦略策定
  • 組織変革方針
DXリテラシー
  • DXリテラシーの重要性と実践

実際の研修スライド(一部抜粋)

「DXとは何か」を解説する導入部分のスライド例です。図解を用いて直感的に理解できるよう工夫しています。

DXとは何かを解説する研修スライド
バズワードになりがちな「DX」の定義と全体像を把握します。
DXのXであるトランスフォーメーションを解説する研修スライド
単なるデジタル化にとどまらない「X(変革)」の重要性を解説します。
デジタル化とDXの違いを解説する研修スライド
デジタル化は部分最適、DXは全体最適という思考法の違いを解説します。ギャップを埋めるには、部分最適の発想だけでは限界があることを示します。
デジタル進化の3段階モデルを解説する研修スライド
デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXの3段階の進化モデルです。企業が現在どの段階にいるかを客観的に考えるためのフレームワークです。

開催概要

  • 開催回数:1回
  • 講演形式:2時間程度
  • ワークショップ形式:4.5時間程度(例:13:00~17:30)
  • 開催方法:対面またはオンライン
  • ワークショップ形式の推奨人数:25名まで
  • グループ構成:1グループ4~5名
  • 講演形式の参加人数:原則として人数制限なし

「講演形式」は、全社員や大人数を対象に、DXの基本理解を広く浸透させる場合に適しています。「ワークショップ形式」は、レクチャーに個人ワークとグループ対話を組み合わせ、DXを自社や自部門の課題と結びつけて考える場合に適しています。

※対面・オンラインのどちらでも実施できますが、参加者同士の対話やネットワーキングを重視する場合は、対面開催を推奨しています。研修内容や時間は、対象者や目的に応じて調整します。

担当講師


株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役 荒瀬光宏
株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役 荒瀬光宏

荒瀬光宏(株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役/DXエバンジェリスト)

慶應義塾大学法学部、グロービス経営大学院、日本政策学校卒。日本初のDX専門研究機関である株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所創設者。国内外の多くの企業および地方自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を研究してきた立場から、DX成功の要諦について実践的なノウハウを有する。組織の5年後、10年後の環境認識をベースに将来のあるべき姿、経営戦略を検討し、その戦略を実現できる組織体制、文化、マネジメントへの変革を図る全社変革プロジェクトを得意とする。

導入事例

【株式会社ADEKA様】DX基礎研修事例 ―現場主導で進める人財育成と変革の第一歩


株式会社ADEKA様のDX基礎研修事例
左から、一色様、森田様、井出様

グローバルに事業を展開し、化学品・食品・ライフサイエンス分野で人々の暮らしを豊かにしてきた株式会社ADEKA。同社は2024年度、中期経営計画「ADX2026」の中核施策としてDX推進を掲げ、全社的な変革を加速させています。

その起点となったのが、デジタルトランスフォーメーション研究所による「DX基礎研修」です。研修を主催したDXプロジェクトメンバーの声も交え、研修実施の背景や狙い、現場で生まれた気づきや変化について詳しくご紹介します。

【株式会社ユニマットリック様】DX基礎研修事例 ―部分最適から全体最適で挑む業界DX


株式会社ユニマットリック 代表取締役社長 小松正幸様
株式会社ユニマットリック 代表取締役社長 小松正幸様

ITソリューションでエクステリア業界を牽引する株式会社ユニマットリック。同社は、長年の課題であった社内のシステム・組織の分断を乗り越え、エクステリア業界全体のデジタルトランスフォーメーションを主導するというビジョンを掲げ、変革を進めています。

その原動力となったのが、代表取締役社長 小松正幸氏のリーダーシップと、変革の初期段階で実施した「DX基礎研修」でした。研修が組織にどのような変化をもたらし、具体的な行動につながったのか、小松社長へのインタビューを基にご紹介します。

よくあるご質問

Q. オンラインでの開催は可能ですか?

A. 可能です。ZoomなどのWeb会議ツールを用いて実施します。ただし、ワークショップ形式では参加者同士の対話を重視するため、対話やネットワーキングの効果を高めたい場合は対面開催を推奨しています。

Q. ワークショップなしで、レクチャーのみの講演形式は可能ですか?

A. 可能です。全社員や大人数を対象とした「DX講演会」として、2時間程度の講演形式で実施します。参加人数に原則として制限はありません。

DX研修のお問い合わせ

DX研修のご相談は、こちらの専用フォームよりお気軽にご連絡ください。依頼内容が固まっていない段階のご相談も歓迎です。「何から始めるべきか」「どの層から着手するべきか」「社内の温度差をどう埋めるか」など、現状の整理から壁打ち相手として伴走します。ヒアリング後、最適な進め方・対象・期間のたたき台をご提案します。