デジタル時代のコトラー「マーケティング5.0」

Marketing 5.0が話題です

マーケティングの大家、フィリップ・コトラーが2020年に発刊した『Marketing 5.0』が話題になっています(日本では未発刊です)。

『Marketing 5.0』(英語版)

コトラーと言えば、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングのSTP理論の提唱や、マッカーシーが提唱した4Pを普及させたことで知られています。

フィリップ・コトラー(ウィキペディア)

コトラーのマーケティング理論の変遷

コトラーの最新著作『Marketing 5.0』に至るまで、マーケティング理論は下記のように変遷しています。

  • マーケティング1.0:プロダクトドリブン(製品中心)
  • マーケティング2.0:カスタマーオリエンテッド(顧客中心)
  • マーケティング3.0:ヒューマンセントリック(人間中心)
  • マーケティング4.0:ムービング to デジタル(デジタルへの移行)
  • マーケティング5.0:デジタルワールドにおけるマーケティング

つまり、『Marketing 5.0』はDX時代のマーケティングを扱った内容です。

Marketing 5.0の構成要素

『Marketing 5.0』は、次の要素で構成されているそうです。

  • データドリブンマーケティング
  • プレディクティブマーケティング
  • コンテクスチュアルマーケティング
  • 拡張マーケティング
  • アジャイルマーケティング

とても興味深い内容です。邦訳版が出版されるのが楽しみですね。

追記:2022年4月20日に 邦訳版が出版されました。 → コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略

執筆者:デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役 DXエバンジェリスト 荒瀬光宏|

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